磁気擾乱指数

 ここのところHFの伝搬状態があまり良く無い日が続き、7MHz国内でもバンドが静かなことがありました。

 地磁気観測所が3時間毎に観測した地磁気の乱れをK指数と呼び、オーロラ帯の地磁気観測所13箇所のK指数を平均化したものを地球規模の指数としてKp(Planetary K-index)指数とよびます。上の図はNOAAのSWPC(Space Weather Prediction Center)が発表している3時間毎のKp指数ですがここ数日Kp>4以上の時間帯が多くなっています。

 K指数が高い状況では電離層の電子の生成消滅のバランスがくずれ、F層の電離度が下がる又場合によっては消滅してしまうこともあります。この結果MUF(電波を反射する最大の周波数)が低下したり、そもそもまったく反射しなくなる状況に陥り、電離層反射頼みのHFバンドに閑古鳥が鳴くことになります(こちらによればK 1-3なら無線機の電源ON、K > 5なら寝てた方が良いとのこと)。

 K指数など宇宙天気予報についてはこちらのサイトが大変有名でブログ等のパーツとして使っている方も多いと思います。若干今更感はありますが、SOTAWatchLiveMyACTでも表示してみることにしました。

 尚、K指数の他にA指数というものあり、こちらは一日全体でみた平均的な磁気撹乱の状況を表しています。この数値も低い方が良い状態です。各々の関係はこちらの”Details”に詳しい解説があります。
 また今回作成した最新のKp指数/Ap指数を得るAPIを以下で提供しています。こちらは3時間毎に更新されるSWPCの予報データを加工しJSON形式で返します(Kpは最新値が先頭となる逆時刻順のリストになります)。

エンドポイントJSONデータの例
https://www.sotalive.net/api/geomag {“LastUpdate”: 1660972535, “Date”: “20220820”, “Ap”: 22, “Kp”: [2, 3, 3, 4]}

SOTA/POTA/WWFFチェイスにぜひご活用ください。

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